環境・景観

陸水・海洋環境調査

水環境モニタリングロボット(AUV)による観測

近年、海や河川、湖沼における環境保全の意識の高まりを受けて、様々な目的で水環境の調査が求められるようになってきています。電力中央研究所では二酸化炭素の海底下地層貯留に伴う二酸化炭素の漏洩の検知や海洋中における化学的挙動評価、ダムなどを含む湖沼、河口における水質調査、海底からの地下水の湧出現象の検知、海底や湖底の詳細地形マッピングなどを目的として、米国HYDROID社のAUV「REMUS 100」を導入いたしました。

当社では、このAUV(REMUS)の操作運用技術・ノウハウを蓄積し、海域・河川・ダム貯水池などを含む湖沼での水質環境・地形調査を開始し、着実に成果を上げています。

事例:REMUS100をプラットホームにしてノーズコーンに化学センサを搭載
写真提供 電力中央研究所

REMUS搭載機器

航法 DVLとD-GPSによる推測航法とLBL組み合わせ
海底地形 サイドスキャンソナー(900kHz、1800kHz)
流速等 ADCP/DVL上 下2 式
溶存酸素 OXGEN Optode
クロロフィル・濁度 ECO Puck
塩分・温度 G-CTD9
pH/ ORP ※ISFET電極
pCO2 ISFET電極
通信 ACOMS・イリジウム衛星通信(浮上時)
サイドスキャンソナーによる映像
画像提供:電力中央研究所

湖沼・海域水質浄化の現場試験

手賀沼湖畔に設置した水質浄化実証試験設備
写真提供:電力中央研究所

全国でも富栄養化の進んだ湖沼として知られている千葉県手賀沼では、流入する負荷を減らすことと同時に湖水浄化の直接対策も必要とされています。 電力中央研究所が礫間接触酸化や植生による水質浄化の実証試験を同湖畔で実施した際には、当該試験設備の運転と水質分析などの計測を当社が担当しました。

  • 処理水量: 3m³/h
  • 浄化水路:幅3.75m×長さ12.75m
  • ろ材:ヘドロ再生礫9m³、割栗石 9m³
  • 仕切り水域の大きさ:10m×10m 2区画

このほか、閉鎖性海域の水質交換を目的に、気泡の上昇による揚水効果を利用して低層水の表層への効率的な汲み上げを行う「エアーリフト」に関する海域試験の実績も有しております。

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